昨年12月、マイネルレコルトの朝日杯FS辺りから囁かれはじめた2004新潟2歳Sのハイレベル説。その当時ですでにスムースバリトンが東スポ杯を勝ち、ショウナンパントルが阪神JFを勝っていたのだから通常はここで終わり。ウワサが広まればジンクスは消えるというのが競馬の常識というものだ。1〜3着馬がその後の主要重賞を次々に制していった、それだけで十分価値のある話である。
しかしそこから、今度は4〜5着馬が活躍を開始。4着馬フェリシアが年末のフェアリーS(G3)を勝ち、5着馬アイルラヴァゲインが次週のオープン特別を圧勝。これで1〜4着馬が牡牝G1を含めオープン5勝、しかもすべてが2番人気以下での勝利という異例の事態となった。競馬を十数年見ていても、これほど極端な例は過去記憶にない。
年が明けてから3月までは牡牝G1馬が年明け緒戦で敗れるなど、ある程度落ち着いた結果となっている。しかしこれらの馬が引退まで全勝するなどという話もあるはずも無く、これらの敗戦を気にする必要もない。
むしろ注目は今週、5着馬アイルラヴァゲインと6着馬インティライミのレースぶりだろう。1〜4着馬が重賞ウイナーとなった現在、5〜6着馬が重賞を勝つ場面も見てみたい。その可能性も十分にあり得ると思うから。
2004年9月5日 新潟2歳S(G3)上位馬の、その後の成績
1着 マイネルレコルト 朝日杯FS(G1)1着
2着 ショウナンパントル 阪神JF(G1)1着
3着 スムースバリトン 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着
4着 フェリシア フェアリーS(G3)1着
5着 アイルラヴァゲイン クリスマスS(OP)1着
6着 インティライミ 半年ぶりで条件戦を2着
※2005年3月31日現在
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