天才を追い続ける若い才能と勇気。武豊に未だ憧れを覚える福永祐一。彼は今年確かなる変貌を鮮やかに遂げた。それは何か?彼の騎乗に一切の無理はない。自己の判断の元に馬を制御する事もない。全ては『馬任せ』への意識の改革と思える。
おそらく唯一彼が馬の背中で考える事といえば「どこを走らせるか」の選択だけである。
「馬の気持ちに逆らわない」そんなスタイルが彼の中で確立されたのが昨年のオークスでのダイワエルシェーロ(逃げ切り)での騎乗ではなかったか?以来、彼は確かな何かを感じ取りそして今年・・・大きな変貌を遂げた。
その一年後、彼は「シーザリオ」という馬で同じオークスを制した。そこには馬の強さだけではない天才・福永祐一の「今」があった。
・・・。7月4日ロサンゼルスタイムスは1面トップ記事でシーザリオと福永祐一の「アメリカンオークス制覇」を大々的に報じていた。そこには(ソノ)まんまの福永祐一の姿が写し出されていた。その姿に、彼とは今後どれだけ喜びを分かち合えるのだろうか?と同時に、何度憎々しく思えてしまうのだろうか?と馬券を買う側の人間として次世代の競馬という「これから」を考えさせられた。
天才に未だ憧れ続ける青年が、ほんのひと時・天才に肩を並べる事を許された瞬間ではなかったか?私は「福永祐一」という天才を感じさせない青年の部分がとても好きだ。
福島11R松島特別
◎マイネルジェム
W調教馬ですがリフレッシュ効果を感じさせる余力の3頭併せ。ここはハンデ戦っていっても全馬、別定重量を下回るハンデ。要はクラス下級馬限定レース。ならば隠れ福島巧者、かつ全3勝中2勝をあげている後藤に手代わりしたプラスアルファの多い状態のいいこの馬で。
阪神11R灘ステークス
◎オーガストバイオ
直前Wであの反応と上がり11.1秒見せられちゃ間隔空いても状態に不安はない。クラス再編での降級56キロ。OP昇級後、即勝負になっていた高い能力を持つこの馬。ここは能力が違う。楽勝までも描きつつ。
福島10R塩屋崎特別
◎アツスパーコ
現状馬場状態を考えると1分9秒台の決着が濃厚。ならばWで特筆な伸びをみせ、上昇気運を感じさせるこの馬で勝負になる。前4走全て内目の枠が今回待望の外枠。今回のレース環境に好走条件の全てを備え持つ。
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